退職金の由来って知ってますか?
退職金の何がモンダイなのかお話しする前に,そもそも退職金ってどういうお金なのか,ちょっとだけ予習しておきましょう。
私も前職はサラリーマン(今自営業)でしたから,会社を辞めた時は退職金を受け取りました。
「10年以上勤めてこれだけかよっ!」
そんなふうに心の中で叫びながらも,当然のように受け取ったもの。
でも,会社が従業員に払うお金は,「労働を提供した対価」のはず。「働いてナンボ」のお金のはずなのに,どうして会社を辞めることに対してお金が出るんでしょう。
疑問に思いません?
そもそも退職金というお金は,江戸時代の商家に端を発するそうな。
奉公人の年季明けに,独立の手助けに「のれん」を現物支給したのが始まりで,やがて「のれん代」という独立援助資金に変わり,さらには長年の奉公への報奨や慰労のお金へと変わっていったわけ。
それが産業が発達した明治以降は,ベテラン労働者のつなぎ止めのために退職時にお金が払われるようになったんですね。
「ウチに勤め続けてくれたら,辞めるときにこれだけ払うよ」
ってカンジです。
退職金というのが制度化されたのは戦後になってからで,定期採用とか定年退職というのが一般的になるうちに,「労働協約」とか「就業規則」にはっきり制度として書かれるようになったってわけです。
小難しいことを書いちゃいましたけど,退職金の由来でカンジンなことは,もともと「恩恵」として払われていたお金が,いつの間にか「払わないといけない」お金になったということ。
つまり,いまや退職金というお金は,会社にとっては義務,労働者にとっては権利なんだってことです。
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